ディーラーでの試乗では、短時間のためシエンタの欠点や不満な箇所はなかなか気づきにくいものです。

いざ注文または納車後に

「この設定って無かったんだー。」

「あれっ!この機能って標準装備でついていると思っていたのに…」

「いや~失敗したな」

「もう少しこの欠点が改善されてたらな…」

と不満を感じてもあとの祭り。

購入前にシエンタの欠点や不満に思う箇所を知っておくことはとても重要です。

今回はシエンタの欠点や不満に感じる箇所を結構まじめに15個考えてみました。

現在ライバル車と比較されている方や、少しシエンタの購入を悩んでいる方の参考になれば幸いです。

2018年9月加筆

2018年9月にシエンタはマイナーチェンジを行いました。

新型シエンタでは、ここで記載した欠点や不満だった箇所がかなり改善されています。

ここでの記事はマイナーチェンジ前のシエンタを特集した記事ですが、マイナーチェンジ後の新型シエンタの機能が向上した箇所なども分かりやすくなるため参考にしてみて下さい。

詳しくは>>>マイナーチェンジした新型シエンタは即買いレベル!6つの改良点でさらなる進化!




アイドリングストップ機能が毎回ONになる

アイドリングストップ

これはシエンタに限ったことではありませんが、ガソリン車のアイドリングストップはやはり再スタート時に若干の不快感があります。

実際には手動でアイドリングストップ機能をOFFにして乗る方が多いと思いますが、エンジンを切るとデフォルトで機能がONに戻るため毎回乗車の度にOFFにしなければなりません。

長い距離を運転する場合ははじめに一度押せば済むのでそこまでのストレスを感じませんが、近距離の連続した買い物などで駐車した際などは結構煩わしいです。

ディーラーでの試乗時には時間があまり無くアイドリングストップ機能まで十分に確認しないと思いますが、シエンタのガソリン車モデルの購入をご検討されている方は特にこの機能をチェックしてみて下さい。

欠点改善グッズ

DYIが得意な方はアイドリングストップキャンセラーがオススメ!

クルコンの設定がない

クルコン

毎日高速道路を使い通勤している方には非常に重要なクルーズコントロール(クルコン)の設定がありません。

アクアならG「ソフトレザーセレクション」やGグレードに標準装備のクルコンですがシエンタの場合オプションでも選ぶ事ができません。

物理的には器用な方なら自己責任で後付けする事は可能ですが、安全面の観点からメーカーでは推奨されていません。

欠点改善グッズ

どうしても必要な方は、PIVOT スロコン 3DAC-11Aをシエンタに取り付ける事が可能です。取り付けは知識のある方が自己責任で行って下さい。

3列目座席は必要ない

シエンタ補助シート

シエンタの魅力でもある最大7人乗りですが3列目シートは非常に狭いです。

排気量1,5Lなのであくまでも平坦な道で数キロ程度なら7人乗れるかもよって設定!

はたして7人乗る場面が何回あるでしょうか?

多くのユーザーは、ほとんどその機会が無く最大乗車人数は5人なのではないでしょうか!?

それなら一層のこと重い荷物を積んで燃費を無駄に消費しているだけなので3列目シートいらないって方もいるはず!

しかし3列目シートは邪魔!燃費の観点からも外したいと考えても、実際にシートを長時間外した場合は改造扱いとなり乗車人数の変更が必要となります。

ミニバンなので本末転倒ですが、3列目シートが無い設定で乗車人数5人があれば面白かったかも…

ロードノイズが気になる

シエンタタイヤ

通常走行時には特に問題はありませんが、高速道路走行時にはやはりロードノイズが気になります。

シエンタの標準タイヤは、ブリジストンのエコピアかトーヨータイヤのナノエナジーになり、このタイヤはバランスの取れたタイヤですが静寂性は高くありません。

ロードノイズの原因はこの標準タイヤなので気になる方は、ロードノイズ軽減マットを購入するかタイヤを静粛性の高いプレミアムコンフォートタイヤに交換が必要です。

欠点改善グッズ

ロードノイズ軽減マットならエーモン 静音セット!思い切ってタイヤも交換するなら静粛性に特化したブリヂストン REGNO GR-XI 185/60R15 84Hをオススメします。

台数が多い

運転

人気車種なので販売台数が多くメリットも多いですが、本当に運転中はシエンタとすれ違います。

買い物で駐車した際、同じカラーのシエンタが何台も止まっていて自分を車を見失うなんてことも…

ディーラーオプションのグリルやガーニッシュなどを交換したり、エアロパーツでカスタマイズして少しだけ他のユーザーと差別化したいものです。




ハイブリッド車にパワーモードが無い

パワーモード

ハイブリッド車のパワーモードは、一時的にエンジンの回転数を上げる事によって出力をUPする機能ですが、シエンタのハイブリッドには設定がありません。

ヴォクシーには装備されている機能なので少し残念。

純正スピーカーが使えない

スピーカー

フロントスピーカーは足元にあるので元々音が聴き取れにくいです。

それに加えて純正スピーカーはコストダウンの関係でしょうがまったくお話にならないレベル!

どんな高いカーオディオやカーナビを取り付けてもそのままでは宝の持ち腐れです。

スピーカーはぜひ交換を検討下さい。

欠点改善グッズ

シエンタの純正スピーカーは16cmですが17cmも取り付け可能です。スピーカー位置が低いので17cmセパレート2ウェイスピーカーがオススメ!

時計がアナログ

時計

デジタル時計が電波時計ではありません。時々時刻もズレるので手動で時計を合わせる必要があります。

コストダウンと言っても電波時計ぐらい安いと思うのですが…

自動ブレーキシステムが歩行者には対応していない

歩行者

シエンタは全車オプションで「Toyota Safety Sense C」を取り付ける事が可能です。

現行モデルのアクアの自動ブレーキシステムは、第二世代の「Toyota Safety Sense」になりシエンタと同じレーザーレーダー+単眼カメラ方式ですが対歩行者も対応しています。

シエンタの「Toyota Safety Sense C」がバージョンアップされ対歩行者も対応検討と、日経新聞に記事が掲載されましたが現実的には販売戦略などの観点から厳しいと思います。

シエンタがマイナーチェンジされる際には、自動ブレーキシステムはこの第二世代「Toyota Safety Sense」が搭載され対歩行者にも対応になると予想されます。




フルフラットにならない

収納スペース2

ライバル車のフリードはフルフラットになりますが、シエンタはフルフラットになりません。ラゲージスペースをフラットにしても全長1,430mmなので連泊での車中泊は厳しいかもしれません。

オートリトラクタブルミラーが標準装備ではない

シエンタブルーミラー

車を駐車すると自動的にミラーが閉じたり開いたりしてくれるオートリトラクタブルミラーは、最近ではコンパクトカーや軽自動車でも標準装備されています。

XVグレードを除くグレードにディーラーオプションで、オートリトラクタブルミラー14,040円を取り付ける事が可能ですが、とても人気の機能なだけに標準装備でも良かったのでは無いかと思います。

欠点改善グッズ

DIYが得意な方は社外品を購入して取り付ければ、ディーラーオプションの半額以下でオートリトラクタブルミラーにすることが可能です。

フロント左前は見えにくい

フロント左

前回「試乗」して分かったのですが、運転席から見るとフロント左は落ち込んで見えるため見えにくく左に寄せにくいと感じました。

運転に自信が無い方は、ディーラーオプションのフェンダーランプの取り付けを検討されてもイイかもしれません。

ちなみにオプションの価格はフェンダーランプ(デザインタイプ)10,800円・フェンダーランプ(電動リモコン伸縮式・フロントオート)27,000円となっています。

欠点改善グッズ

社外品貼り付けタイプなら1,000円程度で購入することが可能です。

アームレストが使えない

アームレスト

Gグレードには運転席にアームレストが標準装備されていますが、微妙に高さも高く肘を乗せた感じもシックリと来ないので使いものにはなりません。

欠点改善グッズ

普段から左肘をついて運転するクセのある方は、コンソールボックスを購入した方が快適になると思います。

オートドアロックの設定がない

ドアロック

これもシエンタに限った事ではありませんが、最近では事故を起こした際の安全面の観点からオートドアロック(車速ロック)の設定がありません。

小さなお子さんがいる場合などは毎回手動でドアロックをするのも大変ですし実際にはよくロックし忘れます。

ドアロックの機能は昭和の時代遅れの機能で必要無ないとの意見もありますが、近年煽り運転の被害者になりドライバーが降りてきてトラブルに巻き込まれるケースもありオートドアロックの必要性が見直されています。

欠点改善グッズ

オートドアロックが必要な方は、OBDに差し込むだけでオートドアロックになる便利グッズがあります。

今が買い時なのか分からない

買い時

今年でモデルチェンジしてから3年が経過するシエンタ!

フルモデルチェンジはまだ先でも、今年(2018年)にはマイナーチェンジが行われるのでは…と多くの雑誌に掲載されています。

マイナーチェンジ後は、欠点⑨の自動ブレーキも歩行者対応になると思いますしフロント部分の一部改良や燃費も向上されると予想されます。

そう考えると果たして「今が買い時」なのか迷ってしまいます。




まとめ

170系シエンタは2015年5月発売開始より今年で3年の月日が経過し販売累計は30万台と好調!

そんな年齢性別を問わず大人気のシエンタですが、今回はあえて欠点や不満に感じる箇所を15個取り上げてみました。

これ以外の欠点は正直見つけるのは難しいと思います。

しかも欠点も対策グッズを購入すれば大幅に改善されますしね。

私には欠点と思っても人それぞれ違います。

私にはこんなの欠点じゃないよ!

と言う項目が多ければ現在シエンタの購入を「どうしようかな…」と迷っていても

「今すぐ買い!」

だと思います。

実際に欠点以上に素晴らしい所や良い所が多いので、シエンタは累計30万台も売れる人気車なんでしょうね。