近年、煽り運転・危険運転に遭遇し事故に巻き込まれるケースが増えているように思いますが、昔から煽り運転・危険運転はあり近年ドライブレコーダーの普及率と共に表面化しているだけに過ぎません。

2018年には、石橋和歩被告が起した「東名あおり運転事故」

2019年には、宮崎文夫容疑者が起した常磐自動車道での「高速道路あおり運転」も社会問題となりました。

危険運転

最近では煽り運転や危険運転の事を「ロードレイジ」と呼ぶこともあります。

私の友人数名に過去に「ロードレージ、煽り運転に遭遇したことあるか」聞いた所、軽いものも含めるとほぼ全員何らかの形で過去に遭遇していました。

自分が「煽り運転・危険運転」を行わないのは絶対ですが、いつ被害者になるかは分かりません。

今回は、なるべく多くの方が被害者にも加害者にもならないように事前にできる対策方法と、もしも自分が被害者になった時には最大限の仕返しをする方法の特集です。




煽り運転・危険運転の被害者になりやすい人チェック

まずは自分が煽り運転、危険運転の被害者になりやすい人かそうでない人かチェックしてみましょう。

YESNO

YESNO)でお答え下さい。

  • ①2車線以上の道路では、基本的に左レーンを走行している
  • ②1車線が続く道路では、定期的にバックミラーを確認し後続車がいれば一時停止して先に行かせる
  • ③クラクションは本当に危険な時にしか鳴らさない
  • ④運転中は絶対に携帯電話を使用しない
  • ⑤運転中・信号待ちでは絶対にテレビを見ていない
  • ⑥信号待ちで左折・右折する場合は、事前にウィンカーを点灯させている
  • ⑦登坂車線の意味を理解し、制限速度より遅い場合は左車線を走行している
  • ⑧運転中は常に速度標識を確認し、制限速度より遅すぎない運転を心がけている
  • ⑨危険な運転などに遭遇した際は、言葉など発せず速やかに立ち去る
  • ⑩救急車のサイレンを聞いたら必ずハザードを点灯し車を左に寄せる

この項目でいくつYESがあったでしょうか?

通常答えは全部YESになるはずです。

このチェック項目は行っていて当たり前の行為なのですが、実際にはできていない気にも留めていない人が多いのが実情です。

①基本的に2車線以上の道路では右車線は追い越し車線になります。

右車線を遅く運転しているとその分、煽り運転の被害に合う確立が高くなります。

②1車線が続く道路では、定期的に後ろを確認し後続車に道を譲るのがマナーです。

譲らないから煽られる原因に。

③クラクションは「警笛鳴らせ」の標識がある場所と、危険回避以外では鳴らしてはいけません。

クラクションの音は人を不愉快にさせる音です。

④走行中の携帯電話は違法行為ですが、まだまだしている人を多く見かけます。

こういった人に限ってノロノロ運転…

⑤走行中や信号待ちでテレビをみる行為も違法ですが携帯同様ひじょうに多いです。

後続車の人には結構どこを見ているか目線で分かります。「なんでテレビ?早く行け!」と思われています。

⑥信号が変わってからウィンカーを点灯させると後続車は不愉快になります。

ウィンカーは事前に点灯しましょう。

⑦登坂車線を使っての追い越しは禁止です。従って勾配などでスピードが出せない車は、左に寄り登坂車線を走行しなければいけません。

山道などで後ろに渋滞をつくって平気な人に限って、登坂車線でも右車線を自分のペースで走行…

⑧制限速度より極端に遅い走行は周りに迷惑です。

年配の方に多い傾向ですが、制限速度の走行で怖いと感じるようなら運転免許は返納しましょう。

⑨危ない場面に遭遇した際「バカ」「アホ」など声に出して言っていませんか?

相手が悪いにせよその言葉が原因となり新たなトラブルとなります。

⑩緊急車両が通る時には、すみやかに車を左に寄せて道を譲らなければいけません。

出来ていない人は基本的に道路交通法を理解していないので、知らず知らずのうちに迷惑行為を行っています。

①~⑩の行為を平気で行っている場合は「煽り運転・危険運転」に巻き込まれる可能性が高まります。

勿論それでも「煽り運転・危険運転」をする人が悪いのですが、該当する方はなるべく回避する意味でも自分の運転を見直しましょう!




ロードレイジの加害者になりやすい人チェック

今度は自分がロードレイジ(煽り運転・危険運転)の加害者になりやすい人かそうでない人かチェックしてみましょう。

YESNO

YESNO)でお答え下さい。

  • ①自分は運転が上手いと思っている
  • ②スピードは割りと出ている方だ
  • ③軽自動車を見ると差別してしまう
  • ④「子供乗ってます」のステッカーを見てもだから何と思う
  • ⑤渋滞はイライラする
  • ⑥高速道路の右車線に遅い車が居たらパッシングする
  • ⑦一車線が続く道路で前の車が遅い場合は対向車線にはみ出て追い越す
  • ⑧信号が赤に変わり気がつかない車にはクラクションを鳴らす
  • ⑨過去に危険な運転をするドライバーに怒鳴ったことがある
  • ⑩過去に軽度な煽り運転・危険運転をしたことがある

この項目でいくつNOがあったでしょうか?

通常答えは全部NOになるはずです。

このような行為を行っている場合は、一般ドライバーより危険な運転をしていますのでその分「煽り運転・危険運転」の加害者となる可能性が高くなります。

①自分が運転が上手いと思っている人の大半は過信です。

運転が上手い人とは安全に目的地まで行き帰ることができる人です。

②スピードを出している人は、遅い車に対して自分のパーソナルスペースを侵されている感覚になります。

制限速度以上にスピードは出してはいけません。

③高級車に乗っている自分=強い・カッコイイと錯覚している場合に軽自動車を見下す傾向があります。

大きな車に乗っても高級な車に乗っても決して偉くなった訳ではありません。

「子供乗ってます」のステッカーを貼っていて、たとえ子供が乗車していない場合でも車間距離を開けてあげたり譲ってあげたりしましょう。

運転中はおおらかな気持ちが大切です。

⑤渋滞は仕方ないことです。

渋滞している時こそ急いでも仕方ないので多めの休憩を取りましょう。

⑥遅いと思っても通常の場合は高速道路の制限スピードは出ています。

自分がスピード違反しているだけ。

⑦一車線が続く道路で前の車が遅い場合に反対車線に出て追い抜く行為は非常に危険です。

イライラを感じたら数分間停止し遅い車を視界から消すのがベストの選択です。

⑧クラクションは基本的に鳴らしてはいけません。

青信号に気がつなかくて鳴らしているぐらいですから、他の場面でもクラクションを鳴らしているのではないでしょうか。

⑨怒鳴ったり罵声を浴びせても仕方ありません。

相手に非がある場合でも無視するのが一番です。

⑩う~ん。困りました。

基本的に車はなるべく運転しない方が身の為ですが今回を機に改善しましょう。

①~⑩の該当項目が多い方は自分で自覚して、加害者にならないように運転を見直す必要があります。




ロードレイジの加害者にならないための対処方法

ロードレイジ(煽り運転・危険運転)を行ってもひとつもいいことなんかありません。逆に失うものばかり…

汗

軽い処罰で減点と罰金!

重い処罰で免許停止!

悪質な場合は暴行罪も適応!

事故を起こせば確実に懲役刑と損害賠償!

加害者になりやすい傾向の人は事前にいくつか準備やシュミレーションをして、いざそうなりかけた時には自制できるように心がけましょう。

深呼吸する

怒りのピークは6秒です。深呼吸して6秒カウントしましょう。

写真を貼る

運転中に視界に入る位置に、大事な家族・ペットの写真を貼ります。

怒りが込み上げてくればその写真を見ましょう。

写真に写っている人に会えなくなるかも知れない程の怒る理由があるか考えて下さい。

休憩を多めに取る

日頃の運転から休憩を取る習慣を身に着けましょう。

怒ることがあれば追いかけるより停車して休憩。

日頃から休憩を多めに取るのが普通になれば、そんな場面でもスムーズに休憩を行うことができます。

音楽はリラックスできる曲を聴く

運転中は常に緊張状態です。なるべくリラックできる曲を聴きましょう。

煽り運転・危険運転に遭遇したら取るべき3つの対処方法

いざ煽り運転、危険運転に遭遇した場合に取るべき行動を、事前にシュミレーションしておく事はとても重要です。

困る

やり過ごす

基本は無視してやり過ごすのが一番です。

一般道路の場合

左車線を制限速度で走行しやり過ごす。

それでも改善されない場合は、ひと気のあるコンビニ・ガソリンスタンド・ファミレスなどに駐車する。

高速道路の場合

一般道路と同様に左車線を制限速度で走行しやり過ごす。

煽り運転が続く様ならハザードを点灯し周囲にアピール。誰かが警察に通報してくれます。

それでも改善されない場合は、近くにSA・PAがあれば立ち寄る。

大体のケースは理不尽に「煽り運転・危険運転」に遭遇しても、初動で冷静に対応すればやり過ごすことが可能です。

むやみに急ブレーキを踏んだり、クラクションを鳴らして怒りを増幅させるような行為はしないで下さい。

ドアロックを掛ける

最悪の場合は道を塞ぎ相手が降りてくるケースもあります。

いざと言う時にスムーズに対応できるよう日頃からどのボタンを押せば、外からドアが開かなくなるのか確認しときましょう!

相手が降りてきても絶対に窓やドアを開けてはいけません。

開けることにより2次被害に発展する確率が多くなります。

ドアは開けずにドライブレコーダー搭載車ならそれが相手に伝わるジェスチャーをしましょう。

携帯電話を持って「警察」とだけ伝える。

大抵のケースはこの時点で立ち去ります。

警察に通報する

通常時走行中の携帯電話は違法行為ですが、緊急時には運転中でも使用して違法行為にはなりません。

悪質な煽り運転・危険運転の場合には、事故が起きていなくてもその行為だけで一発免許停止となります。

電話を掛けれる状況でしたら、すみやかに110番しましょう!




煽り運転・危険運転には必ず仕返しを

ここで言う仕返しとは逆に煽り返したり、クラクションを鳴らしたり、抜き返したり、相手の顔をネットで晒したりすることではありません。

正しい仕返し方法とは証拠を提出し警察に被害届を出すことです。

クエスチョン

たとえ軽度の煽り運転でもドライブレコーダーで記録を残し警察に被害届を出す。

そして厳重な処罰をして貰うことそこが最大限の仕返しになります。

ちなみに相手が特定できる形でWeb上に動画や画像をアップロードすると、逆に肖像権の侵害になりますので絶対に行ってはいけません。

警察庁は今年になって危険運転を抑止する為に、取締りの強化と道路交通法以外にも暴行罪などあらゆる法令を駆使して厳正な捜査を徹底するように通達しました。

参考元→警察庁HP(通達PDF)

軽度の煽り運転でも道路交通法違反で減点や罰金になりますし、さらに危険性耐勇者と判断されれば一発免停となります。

さらに悪質な危険運転行為には暴行罪なども成立します。

悪質な煽り運転に遭遇し恐怖を感じた場合には慰謝料請求をする事も可能です。

実際には軽度の煽り運転に遭遇しても面倒なのでそのまま泣き寝入りするケースがほとんどですが、被害届を出すことにより今後大きいな事件や事故に繋がるかも知れない行為を未然に防ぐことにもなります。

必ず仕返しをしましょう!!

仕返しをする前提としてドライブレコーダーは必須アイテムです!まだ取り付けていない人は搭載をご検討下さい。

オススメのアイテム

これから取り付ける場合には、この数年で大幅に性能アップしたミラー型ドライブレコーダーがオススメ!

煽り運転・危険運転を未然に防ぐ対策グッズと対策方法

自分の運転を見直す事も重要ですがそれと同時に、なるべく「煽り運転・危険運転」を回避することも大切です。

過去に何度か煽り運転に遭遇している方は、対策グッズを購入して回避する確立を上げましょう!

前後にドライブレコーダーを搭載する

ドライブレコーダーを前方に取り付けている方は多くなりましたが、後方にも搭載している車はまだまだ少ないのが現状です。

「煽り運転・危険運転」を回避する目的ならリアのドライブレコーダーが最高の抑止力になります。

費用を抑えたい方はドライブレコーダーシールやをダミードライブレコーダー購入しましょう。

ステッカーを貼る

リア側のドライブレコーダーは設置しても通常目立たないので気づかれません。

「ドライブレコーダー 録画中」などのステッカーを貼ることで抑止力になります。

まとめ

近年ドライブレコーダーの普及率は増加していますが、この記事を書いた2017年ソニー損保調べでは普及率は15.3%⇒更新 2021年ソニー損保調べでは普及率は43.0%と、ずいぶんと普及してきていますが、まだまだ搭載されていない車が多いのが現状です。

国はドラレコ購入時には補助金、TAX無料、ドラレコ搭載車には期間限定で税制の優遇など法整備を行いもっともっとドライブレコーダーの普及率を伸ばすべきです。

普及率が増加しドライブレコーダーの搭載が当たり前になれば、煽り運転、危険運転への抑止力となり発生件数は減ります。

車へのイタズラ、破損、当て逃げなども煽り運転同様に発生件数が減少しますし発生した場合には、警察の捜査時間の短縮に繋がります。

他の凶悪犯罪の検挙率も格段に向上します。

メリットしかないのですが…

Nシステムや監視カメラも重要だけとそれらを増やす前にドラレコを増やせ!当サイトからの提案です。

事故同様「煽り運転・危険運転」は加害者になっても被害者になってもいけません。

今回の記事で過去に怖い思いをした方や、自分がもしかして加害者になるかもと思っている方の改善・参考になれば幸いです。

一人ひとり大事な家族がいますので安全運転を心がけましょう。